技術士二次試験、口頭試験に合格したときの
勉強方法をご紹介します。
■口頭試験の合格基準
①コミュニケーション・リーダーシップ
②評価・マネジメント
③技術者倫理
④継続研さん
の4科目に対して、すべてで60%以上の得点を取ることで、
合格となります。これらは技術者に求められるコンピテンシーとお考え下さい。
逆に一つでも60%未満となれば、不合格です。
■口頭試験で評価されること 【修習技術者のための修習ガイドブック-技術士を目指して-第3版-】を参照しています。
合格基準に抱えた①~④について、
項目ごとに説明します。
①コミュニケーション・リーダーシップ
◇コミュニケーション P.16より
技術者にとっての『コミュニケーション』とは、
自身の専門分野に関する情報を、
非専門家に対して、わかりやすく説明することです。
その手段として、図や表などがあります。
そして、文書などを正確に理解することです。
◇リーダーシップ P.19より
技術者にとっての『リーダーシップ』とは、
目標を達成するために、関係者の利害を調整することです。
工学では、『あちらを立てればこちらが立たず』ということが多々あります。
そういったトレードオフの関係に対し、
関係者の意見を聞いたうえで、
中庸案へと導く役割を担うことを意味します。
②評価・マネジメント
◇評価 P.13より
『評価』とは、あるプロジェクトの目的を設定し、
その目的に対する達成度を評価します。
具体的には、設計の成果品やプロセスを評価し、
改善点を明確にする、
水平展開をするということが明けられます。
◇マネジメント P.14より
『マネジメント』とは、限られたリソースを、
最適な割合で配分すること と考えてください。
得てして期限が限られているプロジェクトにおいて、
その期限までに達成するために、
工夫をする、という感じです。
③技術者倫理 P.23より
『技術者倫理』とは、ガイドブックに書かれていることとは別に、
技術者倫理綱領に書かれていることを把握しておいてください。
『技術士は、公衆の安全、健康及び福利を最優先する』
『技術士は、地球環境の保全等、将来世代にわたって持続可能な社会の実現に貢献する。』
という2項目は重要だと思います。
実例をあげると、「会社の利益」と「公衆の安全」がトレードオフである場合、
公衆の安全を優先しなくてはならない、というものになります。
間違っても、【利益第一】など考えず、口走らないようにしてください!!
また、公衆の安全をトレードオフで天秤にかける、のもやめてください。
④継続研さん P.24より
『継続研さん』とは、
生涯にわたり専門的能力を維持・向上させるため、
資質・能力の向上を図ることを意味します。
継続研さんが必要な理由はというと、
科学技術は日々進歩しています。
研さんを怠った場合、進歩する科学技術からおいていかれ、
依頼者に対し最善の提案ができなくなってしまいます。
そういった事態を避けるため、
継続研さんが求められています。
■それを踏まえた勉強方法
口頭試験では、①~④について、
エピソードトークを求められます。
なので、事前に日々の業務の例を基に準備しておくとよいでしょう。
いかがだったでしょうか。
別の記事では、口頭試験当日の過ごし方や、
実際の試験で聞かれたことを記事にしていければと思います。
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