建築の構造設計者である一級建築士が、技術士取得を目指すと?【合格するまでの体験談】

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こんな人に読んでほしい

建築の設計者で技術士の取得に興味のある方

技術士に求められるコンピテンシーを理解することは、建築設計者にとっても有用です!
そして、一級建築士が技術士を取ると、会社で一目置かれます!

一級建築士を持っている筆者は、

技術士筆記試験を全科目70%以上の得点で合格しました。

受験に関する体験談を記事にしましたので皆さんの参考になれば幸いです。

目次

  1. 受験の動機、とある先人と後輩の言葉
  2. 技術士試験への挑戦を決める
  3. 周りに技術士がいない
  4. 2021年、最初の受験
  5. 2022年2月、TOEICに浮気する。しかし、、、
  6. 2022年7月、技術士試験会場へ
  7. 不合格、再び・・・・・・
  8. だんだんイライラしてくる
  9. 2023年の計画
  10. 2023年3月 TOEIC800点の達成
  11. 技術士試験を受験するかどうか
  12. 2023年7月 2回目の筆記試験(3度目)
  13. 2023年10月 筆記試験の合格
  14. 2023年12月 口頭試験
  15. 2023年3月 最終合格
  16. 技術士に合格して思うこと
  17. 他の記事のご紹介

受験の動機、とある先人と後輩の言葉

技術士試験を受験しようと思ったのは、

大きく分けて2つの動機があったように思います。

①取引先の人

 仕事で関わりのあった方が、『構造設計一級建築士』と『技術士(建設)』の両方を取得しており、

 名刺に書いておられました。

 その方が、いろんなことを理路整然と説明なさる姿をみて、

 『技術士』の取得に最初に興味を持ったように思います。

②後輩の言葉

 よく飲みに行く後輩(一級建築士)が、ある日私に言いました。

 「土木の設計者は技術士を取る。技術士は一級建築士より難しいらしいですよ」

 その時に、「技術士」って、どういうものなのかがさらに気になりだし、

 受験することを決めました。

理路整然と話をする構造設計者が、
難易度の高い試験を突破していると聞き、
『技術士』に興味を持ちました!

技術士試験の挑戦を決める

上記のような背景から技術士試験に挑戦しようと思いました。

 

一級建築士の学科試験は1回目で受かったのですが、

製図試験に2回落ち、3回目に狂乱状態で合格した私は、

一級建築士の製図試験より難しい試験など、この世にあるはずはない!!

と思っていたこともあり、技術士試験に興味がわいたというのもあります。

 

(会社から資格手当がでるのも理由の一つでしたが。。。)

周りに技術士がいない

私はゼネコンに努める構造設計者です。

設計部に所属しており、

周りには、「一級建築士」や「構造設計一級建築士」はいましたが、

「技術士」の方は見つかりませんでした。

(土木部門には結構います)

 

そのため、試験勉強の進め方がわかりませんでした。

2021年、最初の受験

とりあえず4月に願書を提出し、

過去問を眺め始めたのを覚えています。

 

問題文をみても

何を聞かれているのかも全然わからず、ただ時が経ちました。

 

筆記試験当日の私の決断は、

行っても無駄だ、欠席しよう

 

この時、『別に技術士取らなくてもよいのでは?』という感情がわき始めました。

2022年2月、TOEICに浮気する。しかし、、、

資格手当も受験のモチベーションの一つであったこともあり、

代わりに資格手当がもらえる試験として、

2022年2月のTOEICで800点を取ろうとしました。

 

10年前の学部生時代に725点を取っていたので、多少勉強すれば800点取れるだろうと思いました。

 

そして結果は、

670点

 

仕事でも英語を使うことがないので、

英語はもう無理だと思い、

2022年の技術士試験でリベンジしようと思いました。

2022年7月、技術士試験会場へ

2022年4月に願書を提出しました。

この年はStudyingにも登録し講義を聞きつつ、

過去問を分析し、万全の状態で試験に臨みました。

 

その甲斐もあり、試験問題を見た瞬間に私はこう思いました。

過去問を見て予想した問題ばかり、
絶対に受かった!!!!

と。

不合格、再び・・・・・・

10月終わりにWebで合格者の番号が告知されます。

 

手ごたえばっちりだった私は合格を確信していました。 

しかし、合格者一覧に番号はありませんでした。

 

そして、その後届いた通知はBーBーBでした。

 

手ごたえと大きく違う結果に、私にある疑問がわきます。

もしかして、自分がやっていることは全然違うのでは???

だんだんイライラしてくる

・『TOEIC800点くらい、ちょっと勉強したらいける』

・『一級建築士受かったし、技術士も合格するでしょ』

とタカをくくっていたにもかかわらず、

どちらも惜しくもなんともない落ち方をし、

世の中をなめていた自分の体たらくと不甲斐なさに、

だんだんイライラしてきたのを覚えています。

 

そして、2023年にリベンジすることを誓いました。

2023年の計画

2023年は11月に『構造設計一級建築士』の試験がありましたが、

何としても2023年に『TOEIC800』を取得し、『技術士』に合格することを決めました。

 

そこで、

TOEIC対策に【abceed】や【スタディサプリ】を使い、

技術士試験対策に、【技術士の学校】を利用しました。

2023年3月 TOEIC800点の達成

2023年の1~3月は技術士試験の勉強と並行して、TOEICの勉強をしていました。

 

そして、3月初めのTOEICで800点を取ることができました。

技術士試験を受験するかどうか

私の勤める会社は資格手当に上限額が設定されています。

 

TOEICで800点を突破したことで、

一級建築士と合わせて上限額近くとなり、

技術士取得による収入増加は微小なものとなりました。

 

しかし、一度落ちたことで前述の通り不甲斐ない自分を乗り越えたいので、

費用対効果などを度外視した状態であり、

ひたすらに合格だけを目指し、勉強・練習を続けていたと思います。

2023年7月 2回目の筆記試験(3度目)

技術士試験に挑戦し始め3度目、2回目の筆記試験が訪れました。

 

試験問題を見たときに思いました。

過去問を見て予想した問題ばかり、
絶対に受かった!!!!

と。

 

前年の技術士試験や落ちた時の製図試験でも同じ感覚だったので、

あまりあてにならないかと思いつつ、試験結果を待ちました。

2023年10月 筆記試験の合格

2023年10月にウェブで確認したところ筆記試験に合格していました。

その後、成績が届きAーAーAであることがわかりました。

とても安堵し、穏やかな気持ちで11月の『構造設計一級建築士試験』に臨めたのを覚えています。

翌年わかることですが、
合格必要得点率60%に対し、総合74%で合格していました!!

2023年12月 口頭試験

2023年12月に口頭試験が行われました。

 

口頭試験の試験官は2名いらっしゃいました。

1名は土木の技術系、もう1名は技術士の一般的な系統の方というイメージでした。

 

私が建築設計の話をしているのに、

すかさず理解し、

私の考えていることより高度なことを提案してくださる

すさまじい知識と思考力を携えた試験官さんだったと記憶しています。

 

試験官『それって、こうじゃないの?』

私『あ、確かに、、そうですねそうです。』

 

というやり取りが特に印象的でした。

2023年3月 最終合格

2023年3月、ウェブにて合格者一覧から受験番号を見つけました。

その後、予約していた官報を取りに行きました。

 

技術士に合格して思うこと

一筋縄ではいきませんでしたが、

合格するまで頑張ってよかった

と思っています。

やはり、合格によって得られる達成感はすごかったです。

技術士に求められるコンピテンシー は、
建築設計者の日々の業務の役に立つと思います。

 

そして、土木設計者向けの印象が強い技術士試験ですが、

筆記試験・口頭試験の両方で、

建築のことを書き、答えて評価されている点を考慮すると、

建築設計者も物怖じせず挑戦してよいと思います。

(筆記74%は結構高得点ですよ!!) 

 

ただ、やっぱり私から言えるのは、

一級建築士試験 製図試験以上に過酷な試験は、この世にないと思う。。。

(私、小学校の図工ががんばりましょう、高校の美術が10段階で評価2だったんですよ、全部期限までに提出してたのに、、、)

他の記事のご紹介

この記事を読んだことで、

技術士試験に興味を持った方は、

以下の記事から概要やスケジュール、必要な書籍を確認していただけると良いと思います。

 

思ったよりはなんとかなりますよ!


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